生まれは福岡県の嘉穂郡(現在の嘉麻市)です。妻が生粋の宮っ子で、結婚を機に西宮に移住して30年になります。西宮は緑が多く、車の便も良い。桜の名所、夙川も見所で最近は屋台が出せなくなって少し賑やかさが減りましたが、ここを離れることはないかな。
この店は、2014年、私が60歳の時にオープンしました。ジャズを毎日生演奏するライブサロンで、気軽に音楽を聴きながらお酒を楽しむことができます。お客様のリクエストにお応えして演奏することもあります。
私自身は、オーボエ、ファゴット以外の木管楽器を中学1年の時から演奏しています。思い出の曲は、ボーカリストでトランペッターでもあるチェット・ベイカーの『But Not For Me』。なぜ思い出の曲なのかは…内緒です(笑)。
少し昔話をすると、私はサラリーマンを11年間経験して音楽の道へと進みました。当時はバンド専門の事務所に所属していて、29歳の頃はスケジュールが真っ黒になるほど仕事があったものです。歌謡曲の有名歌手の伴奏、さまざまなホールやラジオ、テレビの伴奏など、数え切れないほどアーティストの伴奏をしてきました。毎日のようにテレビで歌番組が放送されていた時代です。
最近は、新型コロナ前に比べてお客さんの数が半減してしまって、つらいです。
ジャズを聴く方は比較的高齢の方が多いので、感染を恐れて足が遠のいてしまっているようです。緊急事態宣言が解除になっても、ライブハウスということでお客さんが戻りにくかった。生演奏が聴けるお店が減ってきていて、神戸の方では店を閉めたところもあると聞いています。
私の店では、感染対策としてアルコール消毒はもちろんですが、ステージが終われば空気の入れ替えを行なっています。この店の入口は国道2号線に面していて一見すると地下にあるように思われますが、実は1階にあり、入口と南奥の窓を開ければ結構、風が通るんですよ。東面には畑もありますし(笑)。
特に演奏の合間にはしっかりと開放して換気をしています。また、席も向い合わせになっておらずソーシャルディスタンスが十分保てるので、安心して足を運んでいただきたいですね。
今後はドラムやベース、ピアノで演奏される生の音楽の迫力を、ジャズファンのみならず若い人にも感じてほしい。昔、渡辺貞夫や日野皓正などのジャズミュージシャンがテレビやコマーシャルに出て活躍していたように、若くてアイドル的なジャズマンが生まれてくれて、ジャズを聴いてくれる人の裾野が広がってほしいと願っています。
PianoCLUB
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