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脇本 公康(わきもと きみやす)甘辛の関寿庵(せきじゅあん)オーゼキ・エフ・アンド・シー株式会社 取締役副社長

『”西宮はお酒の街” もっと広めたい』

もともとこの関寿庵(せきじゅあん)というお店は、「お酒の副産物を有効利用しよう」ということで、当時の副社長・長部二郎が始めました。

1995年4月に出店を計画していましたが、1月に阪神大震災が起こりました。私たちの会社も大ダメージを受けて頓挫しかけたのですが、副社長は「こういう時やからこそ、やらなあかん」と。それで同じ年の6月にオープンした関西空港の高島屋に急遽テナントとして入ったのが、第1号店となりました(その後、高島屋の撤退とともに閉店)。

大関株式会社 谷口泰夫 課長

1号店のオープンと共に百貨店での催事にも取り組み、催事後に「あの酒饅頭はどこに行ったら買えますか?」というお問い合わせが多く、早く店を出してほしいという要望も増え出店の計画が進みました。ただ、役員の中には「こんな人通りのないところに店を作って流行るのか?」という反対意見もありまして…最後には副社長が「わしの責任でやる!」と言い出しまして(笑)、それでこちらにお店ができました。

酒饅頭などのお菓子をメインに、地域のお客様に買っていただくこと、できるだけ敷居を低くして、路地店として地域に密着した販売をすることを心がけています。当初は、お酒は置いていなかったんです。近隣の酒屋さんが大関の看板を掲げてお酒を売ってくださっているので、酒は売らないという方針でした。時とともにコンビニが酒を置き始め、近隣の酒屋さんも年々少なくなり、お酒を置き始めました。

ただ、お酒を置いた時も「売れる商品は小売店さんにおまかせしなさい。それ以外の商品をここで売りなさい」と言われまして。ワンカップ以外の知られていない大関のお酒もたくさんありましたので、それらを置くようになりました。イメージ的にどうしてもお酒が前に出てしまいますが、始まりから言っても「お菓子がメインでお酒は付録」というお店なんです。

今年は新型コロナの影響で高校野球のようなイベントや酒蔵めぐりなどのツアーもないので、来店客がかなり減っています。例年、お盆の帰省の時期にはお供え物やお土産でかなりの売り上げになるんですが、今年はそれもありませんでした。昨年2月に開催した「大関蔵開き」も中止、2日間で10万人を動員する「西宮酒ぐらルネサンス」も中止となり、回復の兆しがまったく見えておりません。

今後は「西宮はお酒の街」ということを、もっともっと知っていただきたいですね。今、コンビニ等リーズナブルなお酒が主流になっている状況で、若い方たちにいいお酒の味を知っていただく機会が少ないんです。いいお酒といっても、嗜好品なので100人いれば100通りの好みがありますが、こういうお店でどんどんいいお酒を知っていただいて、もっと広めていければと思っています。

まずは、お客様に足を運んでいただくためにも「ここでしか買えないもの」を今後もっと増やしていきたい。今も酒カステラや酒フィナンシェなどはここでしか買えないですが、お酒についても、ここでしか味わえないものを量り売りして、お客様にどんどん来ていただけるようにしていきたいですね。

甘辛の関寿庵(せきじゅあん)

URL:http://www.ozeki-fc.co.jp/

〒663-8227 西宮市今津出在家町 3 番 3 号
電話番号:0798-32-3039
営業時間:10:00~18:0

定休日:1月1・2日

大関オンラインショップ

https://shop.ozeki.co.jp/sekijuan

TOPICS:

大関、「甘辛の関寿庵」リニューアル 酒販売コーナー充実を