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浅尾 文昭(あさお ふみあき)今津港湾荷役株式会社 代表取締役会長/今津連合福祉会 会長

『“団結の町、今津”を守っていくために』

「今津連合福祉会」は、今津地域の20町会を中心に、婦人会や子供会、青少年愛護協会、体育振興会などの各団体も加入している大きな会です。

もともとは各町会の集まりしかなかったのですが、今のようにまとまったのは1967年頃の「し尿投入口」問題への反対運動がきっかけです。

各町会やPTA、婦人会、企業などがまとまって地域全体で反対運動を行う中で「やっぱり町づくりというのはみんなで考えなければいけない」ということになり、「今津連合福祉会」に発展していきました。

連合福祉会の人数は役員さんでいうと45、6人、世帯数でいったら4700~4800世帯ぐらいでしょうか。各団体を含めればもっと大きい数です。主な活動としては、今津小学校で開催する全町挙げての盆踊り大会「今津サマーフェスティバル」と、全町の運動会、それと防災活動の3本柱でやっています。今年はコロナの影響で、全部の行事を取りやめました。

市や県、国にとっては、何か計画を進める時に今津連合福祉会に話をすれば、全町会や各団体が集まっているから、だいたいすべてに話したことになる。広報するのに非常に便利なわけですね。

我々にとっては、1町会でなんやかんや言ったところでそれほど市・県・国には響かない。だけど連合福祉会は成り立ちからして強固な団体やから、「連合福祉会の要望は真摯に聞かなければ」という意識が刷り込まれていて、意見が通りやすい面があるかもしれませんね。

どこの地域、どこの福祉会もそうですが、とにかく高齢化していて、後を継いでくれる人がものすごく少なくなっています。子供の下校を見守る「見守り隊」や、民生委員も、だんだん高齢になってボチボチと減ってきて…。町会長のなり手も少なくて、代わりがなかなか見つからない。昔はPTAのお母さん方が頼りだったんやけど、今はみんな仕事をしていて、昔みたいに家にいる人が少ないんです。

町会に入らない人もたくさんいます。新しく引っ越してきた人とか、「マンションの管理組合でやるから入りません」という人とか。いろんな細かいところで町がきれいになっているのも、町会が掃除をしたり、ゴミの管理をしたりしているから。町会がつぶれると地域の声が反映しづらくなるし、いろいろ大変なことになると思います。

そのことを、新しく来た人や若い人たちにわかってもらうためにこの冊子を作ったんです。こういう活動をして、いま今津はいい町になっているんだから、それをぜひ継いでほしい。町会にも入りましょう、ということを伝えたいです。

計画されている名神湾岸連絡線について、市に対しては「できるならできるで仕方ないけど、町とじゅうぶん話して、これからの今津をどういう風にしていくか、市も考えておいてほしい」と伝えています。我々も要求するけれども、西宮市も真剣に考えないとスムーズにいかへんよ、と言っているんです。

というのは、連絡線によって今津が縦横に分断されるからです。阪神高速ができた時に、今津は上と下に分断されたわけですね。今度連絡線ができると、十字に切られたような感じになって、さらに町が分断されてしまうんです。

だから、団結はしておかないとね。「団結の町、今津」がスローガンやから。そのスローガンを絶対に守るように、いつも団結をして、悩みごとや困りごとがあれば今津連合福祉会全体で共有して、協議して、決めていく。それを各町会長、各団体が寄り集まってやってくれているんです。

その団結のためにも、行事が必要なんです。サマーフェスティバルも運動会も、しんどいけど無理してでも集まって、開催する。とにかく集まって、団結することが必要だと考えています。

今津港湾荷役株式会社

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