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島袋 芽衣(しまぶくろ めい)株式会社Plala SDGsダイアリー事業 渉外部 責任者

島袋芽衣さま

『SDGsという言葉がなくても 一人ひとりが行動できる社会に』

 

出身は沖縄で、関西学院大学への進学を機に西宮に来ました。とても住みやすいところだと感じています。

沖縄という土地柄、子供の頃から平和について学ぶ機会が多く、社会問題や貧困などに関心がありました。SDGsが広まる中で、16番のゴール「平和と公正」に興味を持つようになりました。

2020年秋に大学の授業がきっかけでSDGsに関するプロジェクト活動を始めて、1年足らずの今年8月に株式会社Plalaを立ち上げました。SDGs17の項目が月ごとに記載されている「SDGsダイアリー」の制作・販売をメインに、ダイアリーに掲載する協賛企業を探したり、セミナーやイベントを開催してSDGsを広める活動をしています。

ダイアリーを作ることになった発端は、発案者で株式会社Plala代表でもある原田瑞穂さんのスウェーデン留学です。大阪府西成区出身の彼女は、出身地のイメージに偏見があることにずっと疑問を持っていたそうです。留学先のスウェーデンで北欧のエシカルな生活や価値観を知り、日本に取り入れたい、SDGsをもっと広めたいとダイアリーを発案し、その考えに共感するメンバーが集まりました。

内容やデザインを一から考えるところから始まり、企業のSDGsの取り組みを紹介するために何のつてもないところから何百社に電話やメールをし、何回も打ち合わせをして…。掲載企業を集めるのは苦労もありましたが、SDGsに興味を持った学生が、これからの社会を自分たちで作っていこうとしていることに共感してくださる方も多かったです。

資金はクラウドファウンディングで募りましたが、目標金額30万円をわずか1日で達成することができたんです。200人以上もの方々から支援していただいて、最終的には170万円を集めることができました。

会社として、今後は「SDGsダイアリー」のアプリ化を検討しています。根本的な思いとしては、SDGsの認知度向上と、それにとどまらず一人ひとりが行動して実際に世界を変えていくような社会をめざしたい。

日本ではまだ、SDGsや社会問題に貢献することに恥ずかしさやためらいを感じる人が多いと思いますが、そういう壁や固定概念を、若者の視点でどんどん壊していきたい。SDGsという言葉がなくても当たり前に行動ができる社会を作りたいと思っています。

最終的なゴールとしては「SDGsの学校」を作りたいと考えています。SDGsという言葉を使わなくても、さまざまな社会問題を自分事(じぶんごと)として捉え、行動できる人たちを増やしていきたいというイメージです。

また、個人的な思いとしては、心の平和も含めて、誰も傷つかない平和な世界を作っていきたいと考えています。

平和ということに関して、沖縄県とそれ以外の人たちの意識の差があると感じます。戦争を体験した私のおじいちゃんおばあちゃんや、米軍基地周辺に住み移設問題で戦っている人たちにとっては、戦争はまだ終わっていないんじゃないかと思うんです。

日本はいま戦争をしていない国ですが、「戦いがないから平和」ということではないと私は思っています。その視点から平和について発信していくことも、いずれ取り組んでいきたいです。

株式会社Plala

大阪市北区天満橋2丁目4-13
https://plala-inc.com/

 

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